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社長挨拶

株式会社図研プリサイト 代表取締役社長 尾関 将

令和6年4月1日。例年であればとっくに咲いているはずの桜が、今年は牛の歩みです。横浜では本日ようやく開花が宣言されました。長かった冬が終わりを告げましたが、国内経済においては円安進行によるインフレが長期化の様相を呈しています。生活目線では物価高や増税といった負の側面に着目しがちですが、大きな流れとしては「失われた30年」から脱却し、国際競争力を取り戻す方向へと推移しているように感じます。製造業においては、原材料費やエネルギー価格の高騰という不安要素はあるものの、足元の業績はおおむね好調です。生産拠点の国内回帰傾向も鮮明となり、日本のモノづくりは新たな局面に入りました。

当社はエンジニアリングITの専業ベンダーですが、デジタルモノづくりの進展により、活躍できるフィールドは加速度的に広がっています。かつてはデジタライゼーションを先送りしていた中小規模の製造業でも、ここ数年来DXの波に乗って急速にスマート化が進展しました。サプライチェーンと共にエンジニアリングチェーンのデジタル武装化も進んだことで、多くの企業でデータドリブンなモノづくり環境が実現しています。今や業務効率化によるメリット享受から次の段階に入り、全体最適化や意思決定のスピードアップといった"ビジネスに効くIT活用"へのチャレンジが進められています。

属人的なすり合わせに強みを持つとされた我が国の製造業ですが、ともすれば貴重なナレッジが個人に埋没していました。そのため企業資産として共有・継承されず、当人の転職や退職により喪失されてしまう悲劇が繰り返されてきました。デジタルモノづくりの環境下では、ベテランエンジニアの業務が可視化される上にデータとしてストックされるため、ナレッジの表出化と普及が促進されます。デジタルネイティブな若手世代はこれをスムーズに吸収し、ハンズオンでなくとも自ら成長の糧とする能力に長けています。さらに生成AIが登場したことで、その成長は「進化」と言えるレベルにまで到達する可能性を秘めています。今まさに飛躍的な変革の只中にいる日本の製造業。近い将来、我が国にもイーロン・マスク氏のように時代を切り拓く傑物が誕生するかもしれません。

これからの数年、製造業を取り巻く環境変化のスピードは更に高まると予想されます。当社はこの時流を的確に捉え、モノづくりの新たなステージを、お客様そしてパートナー様と共に創り上げてまいります。

2024年4月1日
代表取締役社長
尾関 将

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