Glossary
用語集
CAE(英:Computer Aided Engineering)とは、コンピュータ上で製品の性能を評価(シミュレーション)できるシステムのことである。
CADで作成されたデータを使用して、構造解析や流体解析といった性能試験を行うことができるため、試作回数を削減し、製品のリードタイムを短縮できる。ただし、材料力学や解析の意味・目的を正しく理解して実行しなければ、CAEを効果的に活用することはできない。
例えば機械を動作させたときに機械のどの部分にどのくらいの荷重がかかっているのかを知りたければ、CAEによる応力解析を理解していれば実際に試作機を製作しなくても、部品(材質)の強度が十分かどうかなどを、コンピューター上でシミュレーションが可能となる。
また機械の振動による部品の変形度合いや変形量を解析する振動解析、熱伝導解析による部品や機械の温度分布や熱応力を求めることも可能であるため、CAEは機械設計を効率的にするだけでなく、精度が高い機械設計にも大きく貢献できる。
CAEを導入することで以下の様なメリットがある。
近年はCAEと融合した3D CADシステムも開発されているため、設計・解析・施策(改善)のプロセスを並行して行うことも可能である。機械設計における設計検証プロセスは益々効率化されており、CAEはとても重要な技術となっている。
CAE解析には「材料力学の知識」「有限要素法の知識」「ソフトウェアを利用するための知識」の3つの知識が必要となる。
本記事の内容をまとめると次の通りです。
昨今のQCD向上を満足させるためには、CAEを有効に活用した製品開発をすることが益々重要になっている。